FP&Aの年収相場|外資系はディレクターで2,000万円が見える世界
この記事の要点
- 外資系FP&Aの体感レンジ: 30代担当〜リーダーで800〜900万、マネージャー1,000〜1,200万、ディレクターで2,000万が見える
- 日系も水準は追いついてきたが、同レベル比較ではまだ外資が上
- 年収を決める最大の変数は「レベル(職位)」。同じ職位で居続ける限り大きくは動かない
FP&Aは、ファイナンス系職種の中でも年収水準が高いことで知られています。ただ、求人票の「年収600万〜1,200万円」といった表記からは実態が見えません。
この記事では、外資・日系の両方でファイナンスキャリアを積んできた筆者が、実際に業界の中で見てきた年収の肌感をレベル別に整理します。
外資系FP&Aの年収レンジ(筆者の体感値)
業界の中から見た実感値 あくまで筆者がこれまでの転職活動や業界内の交流で見てきた体感レンジですが、外資系企業のFP&Aはおおよそ次の水準です。
レベル 年収の目安 担当者〜チームリーダー(30代) 800〜900万円 マネージャー 1,000〜1,200万円 シニアマネージャー 1,200〜1,500万円 ディレクター 2,000万円が見えてくる 企業規模・業界・ボーナス構成で上下しますが、「マネージャーに上がると1,000万の大台に乗る」「ディレクターまで行けば2,000万が視野に入る」というのは、外資系ファイナンス界隈の共通認識に近い感覚です。
日系企業はどうか
日系企業のFP&A・経営企画の年収は、近年かなり外資系に追いついてきたというのが実感です。グローバル日系企業がFP&A機能を強化する中で、外資と人材を取り合う構図になり、水準が引き上げられています。
それでも同じレベルで比較すると、まだ外資系のほうが高いのが現状です。特にマネージャー以上での差が開きやすく、外資は職位に対して報酬がリニアに付く一方、日系は年功や全社の給与テーブルの制約が残るためです。
ただし年収だけで外資を選ぶのは早計です。働き方・雇用の安定性・仕事の範囲がまったく違うので、外資系と日系のFP&Aはどう違うかを併せて読んでください。
年収を決める最大の変数は「レベル」
FP&Aの年収について、実務者として最も伝えたいことはこれです。
年収はスキルの細かい差ではなく、職位(レベル)でほぼ決まります。
上の表の通り、担当者とマネージャーの間には数百万円の断層があります。同じ職位のまま在籍年数を重ねても、昇給は年数%にとどまります。つまり年収を大きく上げる方法は実質2つしかありません。
- 社内でレベルを上げる(昇格)
- 転職でレベルを上げる(一つ上の職位で採用される)
外資系では2の「転職昇格」がキャリア戦略として一般的です。筆者自身も転職を重ねる中で年収を段階的に上げてきました。エージェントの使い方はFP&A転職のエージェント選びで解説しています。
未経験からでもこの水準に届くのか
FP&Aは未経験からの参入が不可能な職種ではありません。筆者自身、キャリアのスタートは製薬会社の営業でした。営業→コンサル→FP&Aと進み、外資系ファイナンスの報酬水準に到達しています。
重要なのは、いきなりFP&Aを狙うのではなく、FP&Aに評価される経験(コンサル・経理・事業側の数字経験)を経由するルート設計です。詳しくは未経験からFP&Aになる現実的なルートにまとめました。
まとめ
- 外資系FP&Aの体感レンジは、30代担当〜リーダー800〜900万、マネージャー1,000〜1,200万、シニアマネージャー1,200〜1,500万、ディレクターで2,000万が視野
- 日系は追い上げているが、同レベル比較ではまだ外資が上
- 年収の決定要因は職位。大きく上げる手段は「昇格」か「転職昇格」の2つ
- 未経験でも、評価される経験を経由すれば十分に到達可能な水準
※年収は企業・時期・個人の交渉によって大きく変動します。本記事は筆者の経験にもとづく目安であり、特定の水準を保証するものではありません。